姿勢改善

ピラティスに姿勢改善の効果があるのはなぜ?

ピラティスをしていると「健康診断で身長が伸びた!」「猫背が改善した」「肩凝りを感じなくなっていた」と身体の改善が見られます。運動をすると痩せるのは分かるけど、どうしてピラティスは姿勢が改善できるの?という疑問。テニスやゴルフなどの運動も筋肉を動かしているので痩せることはできますが、姿勢改善はないですよね。同じ身体を動かす”運動の仲間”なのに何が違うのでしょう?
なぜピラティスが姿勢改善に効果的な運動なのか。これを知っておくことでピラティスへのモチベーション向上やレッスン中の意識につなげていきましょう!

スポンサーリンク



 

背骨の筋肉が緩んで姿勢改善へ

女性は20歳前後で、男性は25歳前後で成長は止まるといわれています。でも、「健康診断で身長が伸びた!」というのはお客様からよく聞きます。成長期の若いからではなく40代や50代、高齢者、しかも始めたばかりのお客様からです。
大人になり成長期を終えた私たちはもう身長は伸びないはずですよね。運動すると成長ホルモンが出る?というわけではありません。
それを紐解くのがピラティス特有の「アーティキュレーション」という動きです。アーティキュレーションとは椎骨(背骨の1つ1つの骨のこと)をひとつづつ動かすという意味で使われます。
背骨といわれて皆さんはどこのことを指しているのかイメージできましたか?簡単に言うと骨盤から頭までをつなぐ背中側にある骨です。この背骨は1つの骨ではありません。積み木のように24個の椎骨が積みあがっているのです。大きさや動ける範囲はちがいますが、ひとつづつ動かすことができるのです。ピラティスではそのアーティキュレーションの動きを行ってもらいます。
よく使うイメージは「背骨が真珠のネックレスだと思いながら動きましょう。」です。真珠が連なるのネックレスをまっすぐ1本になるように机に並べて、片方の端を手でゆっくり持ち上げるのをイメージしてみてください。持ち上げたほうの真珠からひとつづつ机から離れていきますよね。それを自分の体で行ってもらいます。背骨全体の筋肉を使い緩めていくことで、縮まっていた骨と骨の間が緩みます。24個の椎骨間が0.1cmずつ緩んだとしたら、2.3cm伸びることに。
そう骨自体が長くなったりするのではなく、重力などで押されていた骨の周りが緩むことで骨と骨の間に空間が生まれ、結果身長が伸びていくのです。

 

悪い姿勢(反り腰・猫背)が改善メカニズム

それは全身を均等にトレーニングとストレッチをしていくのがピラティスだからです。
そもそも悪い姿勢というのは筋肉バランスが崩れていることを指します。反り腰ならお腹の引き寄せる力が緩んでしまい、背中側の腰の筋肉が緊張している状態です。猫背の方は胸の前側の筋肉が縮まり、肩甲骨または後方の肩周りの筋肉が緩んでいる状態です。縮んでしまっているところにはストレッチをかけていく必要があります。緩んでいることろにはトレーニングをしてもらいます。筋肉がスムーズに伸びたり縮んだりすることができる状態に戻していくのです。
それによって前後または左右の筋バランスが均等になることによって歪んでしまった身体を整える効果を持っているのです。
またピラティスには背骨がすることのできる前屈(前に丸まる動作)・伸展(後ろに反る動作)・側屈(横に揺れる動作)・回旋(ツイスト動作)の動作すべてを行えるようにエクササイズの種類があります。あなたの歪みに合わせて背骨をさまざまな方向に動かしていただきます。

スポンサーリンク



 

いい姿勢とはなにかを学ぶ

反り腰や猫背、O脚などなど悪い姿勢を表す言葉は知っているけど、”いい姿勢の定義はなんですか?”と問われて回答できるでしょうか?ピラティスではこのいい姿勢を骨格レベルで考え、感じ、動かしていただきます。そのためにはあなた自身にも”いい姿勢の定義”をマスターしていただきます。ですからピラティスをやればやるほど”いい姿勢とは”というのを体が覚えていきます。
ピラティスには「ニュートラル・ポジション」という言葉があります。このニュートラル・ポジションでは腰椎(背骨の腰の骨5つ)に自然なカーブがある骨盤の正しい向き、胸郭(胸椎、肋骨、胸骨)の配置、肩甲骨の動きと安定、頭と首の配置について生体力学的リサーチと解剖学を用いて定義されています。(STOTT PILATES®)これをレッスンの初めに確認し、ニュートラル・ポジションで動いていきます。
まずは基本のニュートラル・ポジションについて体を動かしながら確認しましょう。グループレッスンでも初心者クラスであれば確認しているはずです。パーソナルレッスンであれば必ず初回にレッスンに教えてもらえますよ。教わったらそのように動いていきます。
初めのうちはニュートラル・ポジションから外れてしまうこともあるでしょう。できてないなっと気づけるようになってきたのであれば、あなたの中に”いい姿勢”の定義が出来てきたということです。頭で理解していても体がなかなかついてこれないというのは運動に限らず誰しも経験したことがあるはずです。できないからこそピラティスで改善しているんだということを忘れずに、焦らずに取り組んでいきましょう。
だんだんとたくさんのエクササイズの種類ができるようになってくると基本のニュートラル・ポジションがどのエクササイズにも共通して存在していることに気づけます。ここまでくるには少し時間がかかるかと思いますが、もしここまでの感覚になったなら、あなたはもう完璧なピラティスオタクです。

 

まとめ

ピラティスが姿勢改善の効果がある理由として①背骨の筋肉を緩める動作があること。②歪んでしまった身体を整える動作があること。③いい姿勢の定義を学んでいくのが前提であること。を上げてみました。
姿勢の悪さを改善していく動きと、正しい姿勢を学んでいくことで姿勢改善と姿勢が悪くなることの予防が同時に行えています。
スポーツとしてや芸術として上手くなるためのテニスやゴルフ、バレエなどのダンスと違って姿勢改善に効果があるのはそのためです。自分の体を整えるために動いていくので無理なく体を動かすことができますよ!
是非あなたもピラティスで姿勢改善と姿勢が悪くなることの予防を行ってくださいね。

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です