「お恥ずかしいほど体が硬いのですが、ピラティスできるかしら?」とお声をいただくこともあります。先に結論からいいますと「大丈夫です!できます。」
運動をするとなると体の硬さは気になるようです。でも日ごろ運動してこなかった体はやはり硬い。だからといって運動をしないとどんどん硬くなるばかりです。ここで変えようっとピラティスにチャレンジしてみてください。
また雑誌などで見かけるスポーツ選手たちの柔軟性が高いのでそのような印象を運動に、はたまたピラティスにもしているのかもしれませんね。体の硬さとは何なのか、ピラティスはどうしてそれでもできるといえるのかを説明していきましょう!
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「体が硬い」を分析
運動不足な方が「体が硬い」のは筋肉を動かさなくて硬いという方が多いです。日常生活において開脚のポーズのように足を開くことはありませんし、立ったまま前屈して下に落ちた物を取るならしゃがんだ方が楽ですよね。長座も他の座り方に対してとる機会は少ないです。運動不足なのですから、かちこちに硬くなった筋肉は動き初めにバキバキと音がするかもしれませんね。
筋肉はゴムのように大きく伸び縮みができるのに少ししか使っていない状態です。私たちの体は使わずにほっておくとどんどん動かす機能を忘れていきます。実際には動かすための筋肉が弱まり、伝達する神経が衰え、動けなくなっていくのです。
逆に筋肉を使いすぎても硬くなります。肩凝りや腰痛も筋肉の使い過ぎの場合もあります。姿勢が悪かったり、体の使い方に癖があると無意識に自分の好きな筋肉ばかり使ってしまいます。肩凝りの方はデスクワーク中や携帯電話を見るのに頭が前にいっているために頭の重さを支えるのに首肩周りの筋肉を使い続けていたり、寒くて肩を上げる癖がある方も肩に負担がかかっている状態です。スポーツを趣味として楽しんでいるのに「硬い」方もよく使うところと使わずにいることろがある、自分の体の使い方に癖がある方です。
毎日ストレッチをしているのに柔らかくならないという方もいることでしょう。これは実際やっているストレッチを見させていただくと間違った方法でストレッチをしている場合があります。
これをやれば柔らかくなると聞いて。と実際にどこの筋肉を伸ばしているかを知らずにやっていませんか?毎日ストレッチをするのはとてもいいことですが、あなたの目的とは少しずれている様子。一度自分の体のどこを柔らかくしたいのか考えてみましょう!
体が硬くてもできるピラティスのエクササイズの特徴
ピラティスのエクササイズはあぐら・正座・長座・体育座り(お山座り)・椅子に座る・仰向け・うつ伏せなど、どれかができればエクササイズの形を変えて行うことができます。他にも長座でも下に段差を入れれば座ることもできますし、膝をまげれば座れるかもしれませんね。
ピラティスはエクササイズの形よりも頭でイメージした動かしたい筋肉が動いているか、意識したい骨が意識できているかが大切です。すると体の感覚を頭で理解することができ、自分の持っている筋肉を最大限動かしていけます。また、ピラティスは体を柔らかくする効果はありますが、それがゴールではありません。姿勢を正しいところにするのが目的として作られています。正しい姿勢になるのに過度な柔軟性は必要ありません。
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ポストリハビリテーションのピラティス!
ピラティスは元々戦争で負傷した兵士を回復させるために考案させたメソッドです。ご存知でしたでしょうか?
ですからピラティスの専用マシンはベットや椅子の形をしています。どんな体勢でもできるように考えられているのです。そこから時代は進み医学も大きな進歩を迎え、解剖学を取り入れてエクササイズを紐解くようになりました。現代では病院でのリハビリテーションの後にピラティスをする方も増えました。逆にプロのスポーツ選手などのアスリートのために床などとの接地面が少なくなるようにしたエクササイズもあります。同じ名前のエクササイズでも細かく補助動作やアドバンス動作が作られています。よくInstagramや広告で見かけるピラティスのポーズはそういった見栄えの良いアドバンスエクササイズの写真のことがあります。体が硬いと言っている方に初めからそのそうなエクササイズはおススメしませんから大丈夫です。あなたのレベルにあったエクササイズを選ぶことができます。年齢や性別、手が上がらないなどの動きの制限があっても誰でもピラティスをすることができます。
Hanaeから・・・
開脚ができないから。前屈をすると痛いから。長座が苦手だから。動き出すとバキバキと体から音がするから。自分の「体が硬いんだ」と評価するのにはみなさん各々「体が柔らかい人」への基準がある。ということに私は気づきました。そして柔らかい人ができていることができないと極端に「硬い。」ということになってしまうのでいつも驚きます。体を動かしているのは筋肉と骨、そしてあなたの脳から発信される神経たちがつないでいます。これらの機能がすべて滞りなく行われると体はしなやかに動き「柔らかい体」と言えます。いくつになっても体を柔らかくすることはできますよ!ぜひ一度ピラティスを受けてみてくださいね。
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IROHA Pilates & Conditioning Studio主宰 一ノ瀬 華恵