こんにちは!
茨城県守谷市 IROHA Pilates & Conditioning Studio(イロハ ピラティス&コンディショニングスタジオ)のHanaeです。
私もですが、バレエなどのダンスをする方がピラティスをコンディショニングとして取り入れることはとっても多いです。先生に言われてっとか、自分から体幹をもっと鍛えた方がいいのかもっと来られる方も多いです。では、バレエをしている方がピラティスを行うとどんな効果があるのでしょうか?
センターを感じる
下の写真のエクササイズはスワンダイブっというエクササイズです。バレエのパンシェの重心を感じ取るのにすごく分かりやすくていいっと私は感じています。
ピラティスには ”センター(中心)” を意識するっという考え方があります。それは、一般的に身体の中心、つまりx軸とy軸のような身体の真ん中ということで、前後・上下・左右の見た目の均等性っということです。この考え方が姿勢の改善(美姿勢)に活きています。これを整えることで機能的な身体を目指します。
そして今回バレエをしている方がピラティスを取り入れる理由としてご紹介したい ”センター(中心)” を意識するっというのは、自重の中心のお話です。上で紹介したスワンダイブのエクササイズのように足を高く上げようとすると、普段の立っている姿勢よりも中心(自重)は前方に移動することになり、それで重さの中心を取っているという事です。(ちょっと物理の時間みたいですよね)
例えば、あと1センチ脚を上げるには、上体はどれくらい前にする必要があるのかというのを練習できます。また、上体が下がれば下がる程、頭も下がってくるので頭の重さを感じやすくなります。この重さに対抗して姿勢を保たなければならないのですから、どれくらい背筋に意識が向けられるのかや、肩や表情にゆとりがあるのかを確認しに行きます。そしてどうやったらさらに上げていけるかのトレーニングをしていくのです。
結果として「あ、私が余裕を持ってあげられるのは”ここなのね”」というのを認識します。その認識を活用してバレエのレッスンの時には、絶対にバランスを取りたいときや、テンポが速い時はその余裕の位置へ。バーを持っていたり、チャレンジできる時はさらにそこから伸びていくっというように自分の身体の感覚や認識をフル活用していくのです。
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バレエのためのピラティスの効果
バレエをする方がピラティスをコンディショニングやトレーニングとして取り入れる場合、ピルエット(回転)やグランパディシャ(ジャンプ)の練習を直接している訳ではないので、それらの技やバランスがすぐに取れるように・できるようになるかっと言うと違います。ピルエットやグランパディシャができるようになるコツはやっぱりバレエの時間に練習しなければなりません。
ピラティス以外でもトレーニングをすることもあるでしょう。それは基本的な体力・持久力や筋肉の向上のためです。バレエのような難しい動作ではなく、誰もがやりやすい、体育の延長のような慣れ親しんだ動作で怪我のリスクを減らしてバレエを行うための基礎力を付けます。ではなぜピラティスでコンディショニングしたりトレーニングをするのでしょう?
その理由を3つに絞ってみました。
1,自分の身体のコントロールする感覚を養う
ピラティスには”コントロール”という考え方もあります。自分の身体を自分の思った通りに動かせているのかを見極めましょうっという事です。そんなのできているに決まっている!と思うかもしれませんが、バレエをしている時に鏡に映った自分が思った以上に肩が上がっていたり、お尻が抜けていたり、見本の先生となんか違うっとなっていることはありませんか?それは自分の頭の指令と、実際に起きている動作に誤差が生まれているという事です。この差が小さくなればなるほど、自分のイメージ通りに身体が動かせ、鏡や写真に写る自分に納得することができるようになっていきます。
ピラティスではひとつひとつの動きに分離して確認していきます。バレエは腕、脚、胴体、首を一斉に動かしているので、意識が散漫してしまいがちです。そこで、肩はどう?股関節は?と1つ1つ確認して、正しいコントロールの感覚を養っていくのです。アイソレーションっと言います。アイソレーションができるようになってきたらコーディネーションといってそれをまとめて動かしていくっというレベルに上げていきます。こうやって自分の身体をコントロールする感覚を細かく、そして繋いで、養っていくのです。
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2,軸を感じる体幹の強化と使い方
身体の軸を感じましょうっとよく言いますが、本当に身体の真ん中に軸となるような筋肉や骨があるわけではありません。背骨を引き上げる感覚や、腹筋がゆるまない感覚として例えられることが多いのですが、要は骨盤・背骨・肋骨の配列を正しておくっという事です。私たちの身体には骨がないところがありますよね。骨盤と肋骨の間です。ここは背面に1本の背骨が通っているだけです。ピラティスではこの空間を支える筋肉(横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底)をパワーハウス(力の源)と定めています。この空間をしっかり保持することで配列が正しくなり、”軸”を感じることができるようになります。
しかし、保持するだけではバレエ特有のカンブレ(上体を前や後に倒すこと)や高く脚を後ろに上げる時は状態を前にずらしたり、脚を前に上げる時は少し後ろに倒したりすることができなくなってしまいます。この時に骨盤と肋骨の配置を巧みに制御しているのは背骨であり、ピラティスのアーティキュレーション(背骨を1つ1つ動かす使い方)が活きてきます。
軸を感じるために体幹の筋肉を鍛えること、そしてその体幹を緩めたり、締めたり、どこに持っていくかの使い方までピラティスで学んでおくことによって軸を感じたままバレエを踊る事ができます。
3,正しい関節の配置の認識
バレエは正しいフォームが決まっています。腕でいうならばアンオー・アンナバー・アンオー・アラスゴンがあり各ポジションでアロンジェがありますね。キャラクターでない限り基本的なアームスを繋ぐ通り道から抜け出すことはほぼないでしょう。
そして私たちの身体にも使い方があるのです。さらに言うと、私たち1人ひとりの身体にフォームがあります。同じ部品がついているのですが、あなたの身体にとっての正しい関節の配置や可動域が存在しています。
これらのバレエにとっての正しいフォームと、あなたの身体にとって正しいフォームを別々に認識しておくことが日常生活にとっては必要です(日常生活までバレエのフォームに合わせる必要はありません)。バレエをやる時には融合して考えることが必要となるでしょう。自分の身体の関節で、バレエのいう正しいフォームに持っていくにはどこを通ればいいのかを認識しておくと、思ってもいなかったところに腕があるっという状態は無くなるはずです。(脚や身体も同じことですよ)
骨の配列のことをピラティスではアライメントっと言うのですが、いつも自分の身体の一番奥にある骨がどのように繋がっているかを感じて認識しておく必要があります。筋肉ではなくて、骨の配列を意識するのです。だって、筋肉を意識してもその筋肉がもっこりなるだけです。バランスを取ったりするためには骨の位置を細かく修正して整えていくことでバレエ踊りの精度が向上します。
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HANAEの個人的な感想・経験談
私も10歳からバレエを始め、日本女子体育大学の舞踊学専攻をするまでにバレエに取り組んできました。そしてピラティスを始めたのは社会人になってからです。今も趣味としてクラシックバレエを続けていますが。昔より今の方が身体がコントロールできて楽しいなっと感じています。本音を言えば、中学生とか高校生の時からピラティスを始めていたら・・・なんて、たらればを考えてしまうくらい、ピラティスの体幹や身体の使い方はバレエに役立っています。
ピラティスを通して身体が作られて、上記で述べたような身体が引き上げやすくなる・バランスが取りやすくなる・傷めずに力まずに踊れる場所を把握しているっという体の力を底上げできたっというのもいいことですが、先生の言っていることの意味が分かるっというのも私にとっては良かったことです。
バレエのレッスンってどんどんと振付が変わっていきますよね。センターレッスンでもアダージオをやって、”もう一度身体のセンターを、バーがなくても感じたいな”っと思っていても、左右をやれば次の音や振りに変わっていってしまいます。ですから踊りながら先生が指摘してくださることを聞いて、理解して、修正を身体にかけていくっと言うところまで、トントンとしなければいけないのです。でも先生の言っている意味がそもそも分からない時ってありませんか?私はあったのです。「肩を下げて」とか「頭ではなく胸を上に」とか言われて、日本語だから言葉は分かるんですけど、どうやったらいいかとか、肩を下げるためには何をするべきなのかや、頭での代償運動を辞めさせて胸で上がっていくにはどの背骨を治すべきなのか・・・ピラティスをして身体を動かしておくと、自分の身体の仕組みや使い方を知っているので、先生の言っている言葉の意味が分かるようになって、バレエのレッスンがもっと楽しくなりました。
バレエを楽しみたいっと言う方は是非一度、
ピラティスを行ってみてください。
初めは難しいかもしれませんが、回数を重ねるごとに
ピラティスでの身体の使い方がバレエに活きていきますよ!!
*お知らせ*
★守谷整体院にて、グループレッスンを開催しております。
次回は2月27日予定です。守谷ピラティスグループレッスン詳細
Pilates & Conditioning Studio Hanae
IROHA Pilates & Conditioning Studio主宰 一ノ瀬 華恵