ピラティス

いい姿勢ではなく、ニュートラな姿勢を。

 

こんにちは!
茨城県守谷市IROHA Pilates & Conditioning Studio(イロハ ピラティス&コンディショニングスタジオ)のHanaeです。

 

姿勢と一言で言っても様々な”フォーム”の姿勢があります。例えばですが、軍人が取る”気を付け!!”の姿勢や新体操選手が技の前後に取る綺麗なピーンとした姿勢。モデルさんがランウェイを歩く時の姿勢。クラシックバレエを踊る為の姿勢、、、など。あなたが姿勢と言われて思うのはこのような胸を張って、背筋がピンとのびて”いい姿勢”ではないでしょうか。しかし、私たちが手に入れたいのはこの”いい姿勢”ではないと思うのです。力まずに、しなやかにいれる自然な姿勢です

でも自然でいると気が付けば猫背になっていて、いい姿勢は意識しないとできないものなのか?とも悩むはずです。私たちの身体は”いい姿勢”になろうと思って姿勢を保持しているわけではありません。身体が立ったり、座ったりしている時にバランスの取れる軸を探しているのです。どこかがこの軸から外れると身体はバランスを取ろうとしてまた別のところも崩れていきます。そうして負担が蓄積して、筋肉に痛みが出たり、骨の感覚が狭くなったりと、問題が発生していきますし、姿勢の軸が歪んでいきます。そこで、まずは自分の身体の癖に気が付くことです。そして本来の軸の位置を理解すること。そうしてだんだんと本来の軸に戻していくように身体を整えていくと・・・バランスの軸のブレがすくなくなり、力まずにしなやかで自然な姿勢になる事ができます。

 

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ニュートラルな姿勢

ピラティスでは、このバランスが取れて、力まずにしなやかで自然な姿勢の事を”ニュートラルな姿勢”と言います。仰向けの時は・・・立位の時は・・・と身体のポジションごとに指標があるのですが、今回はご自身でも簡単に確認できるように立位の姿勢を説明していきます。

平な壁に、頭や背中、お尻が付くように立ちましょう。踵は5~10cm壁から離しておきます。頭は身長計で身長を計っている時の様に、長く保つようにして、鼻先を前に向けましょう。肩甲骨は壁についているはずです。そして腰のあたりは手の指の第2関節くらいまでが入るくらい壁から空いています。お尻が壁についていて、できれば骨盤は立たせましょう。膝の向きも正面を向いているといいですね。

このニュートラルな姿勢を維持したまま、ピラティスはエクササイズを行っていくのが基本です。しかし、この基本をとること自体が難しいと感じるかたも多いはずです。どのあたりに難しいと感じているかや、普段よりどこに力が入っているのかなど身体の様子に目を向けていくことからがピラティスのスタートです。

私もピラティス初心者の頃は、レッスンの最初にニュートラルな姿勢を指示されても「?」がいっぱいになったり、1か所を意識すると次ができなくなったりしていました。できないことが悪いことではありません。日ごろ身体を動かしている時は2つ3つ同時に動かせている身体が、こうも動かなくなるのか。と感じたりすることが大切だと思います。まぁ、20代の私はできないのが悔しくてピラティスにはまっていったのですけどね

 

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反復練習をしましょう

自然に凛とした姿勢を手に入れるには、大人は何度も繰り返して理解していく反復練習がおススメです。先ほど説明したニュートラルな姿勢の標準、もう覚えていないと思うんです。でも毎日繰り返していると脳が必要な事っと認識して脳も身体も覚えていきますし、身体の歪みが取れて身体が楽になります。いつでもどこでもニュートラルな姿勢を意識できるようになるのが姿勢改善の一歩です。

また、エクササイズができない日でもこのニュートラルな姿勢を取ろうとするだけでも身体は軸をみつけやすくなります。立ってできる日がないっと言う日は仰向けでこの頭、背中の上部、お尻の配置をとって忘れないようにしていきましょう。

最初は「これがいいの?ニュートラルなの?自然じゃなくて力んでると思う・・・」と不安な気持ちが出てくるかもしれませんが、継続していくと取りやすくなっていくから不思議です。というのも、私たち人間は変化が嫌いなんです。どんなにいいと分かっていてもついついやってしまう癖があるように、私たちの脳と身体には「正しさ」よりも「いつもと同じ」が心地よく感じるようになっています。ちょっと余談ですが、瞑想とかサウナの整うとかも、習慣による心地よさ、慣れてきたことによる安心感みたいなのもあると思うんですよね。なので自然で楽にいい姿勢が取れるように、まずは意識的に取り組んでいきましょう。するとだんだんいい姿勢があなたに馴染んでくると安心できるようになってくるはずです

 

できているか不安

できてるんだろうか?これで正しいのだろうか?そういった疑問がでてくるのが姿勢です。なぜならやっている時の状態を自分で客観的に見ることができないからです。編み物とか?何か作成したものなら他と比べることもできますし、様々な角度から見ることもできますが、自分の姿勢って前からしか、そして鏡がある時しか見れません。そのため自分の姿勢の悪さは写真や、ウィンドウに写る自分で気付いたり、人から言われて気づく方が多いです。(あとは試着室で気付く方が多い!!)

しかし人から見られているのは前よりも、意外と後や横からが多いですし、背骨の猫背や反り腰は横から見たときの姿勢の評価です。今回ご紹介した姿勢の基準は特に負荷をかけていないので、多少間違えていても身体を痛めるリスクは少ないと思いますが、それでもせっかくやるのであれば一度プロに見てもらうのがおススメです。

そして姿勢は一瞬でよくなる事はありません。私がお客様の姿勢を毎回のレッスンで見るのも、その日の姿勢も見ていますが、3カ月、半年、1年と長い年月を見ている部分もあります。レッスンの最初と最後に立って深呼吸をしてもらうのですが、だんだんいい方向に向かっているかを見ています。人にはそれぞれ骨の形や、関節の組み合わせに個性があるので、教科書通りのニュートラル姿勢に行くことがすべてではありません。身体が自然で楽にいれる所を一緒に探しに行きましょう。

 

 

ピラティスのレッスン1回でも、少しスッキリするかもしれませんが、日々の癖はまたやってきます。始めはできるかなっと思ったら、またできなくなってと1歩すすんでは2歩下がるように感じるかもしれませんが少しずつでも、継続することでより身体の変化を感じます。例えるならば西洋医学のような画期的な効果というよりは、漢方のようなじんわりと身体全体を底上げしていくのがピラティスです。より健康になれたらいいけれど、まずは不調な部分を改善させて心地よい本来の自分になりましょう。

 

 

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